1/3

鑑賞者の流す水音をリアルタイムに音響合成しながら音像を作っていくサウンドインスタレーション作品の二作目にあたる本作は、2019年5月1日〜6日にかけて表参道のスパイラルホールで催されたSICF20のC日程に出品された。

1.65m×1.65mのブース内に設置された洗面器へ鑑賞者が水を流す行為のインタラクションとして、リアルタイムに音響合成される水音を聴くサウンドインスタレーションである。

 

鑑賞者はメインのヘッドフォンから自身が流した水音を聴くことができるが、

水音は流すほど重なっていくため、注ぎ方や強さによって音の連なりが音楽的なサウンドになるようにした。

一方で、ブース入り口に設置されたヘッドフォンからは、逆再生されるデュシャンのインタビュー音源が聴取でき、水の滴る長さに応じて通常再生されるように設計した。

 

本作は、洗面器の物質としての機能の再生利用が主なテーマであるが、同時に、水を流す人=行為者とその背後でその行為を観賞する鑑賞者が聴く音が明確に相違することによって作品に対する印象が分かれる2重構造の作品である。

Copyright © 2019 Polymorphia   All rights reserved.